「膝が痛い。」
整形外科を受診するほど痛み続けるわけではないけれど、ふとした時に痛みに悩まされることはありませんか?
もともと体力があまりなく、介護で忙しいのもあって自分が運動するほどの元気がないのです。
自分の体もしんどいけれど、他の家族に介護を代わってもらうこともなかなか難しく、痛みに悩まされながらも介護を続けざるをえないんですよね。
「自分の身体はいつまでもつだろう?」
そんなふうに感じているなら、少しだけ自分の体をいたわってみませんか?
膝を支えている大腿四頭筋は、人間の体の中でも大きな筋肉の一つです。
大腿四頭筋の柔軟性と筋力を向上させることで、関節にかかる負担を軽減することができます。
この記事では動画を見ながら一緒にできる、膝まわりのメンテナンスの方法についてご紹介いたします。
リラクゼーションと簡単な筋力強化運動で、介護の疲れをリフレッシュしましょう。
簡単セルフケアのやり方~膝のメンテナンス~
まずは動画をご覧ください。
この動画では「膝のメンテナンス」として、リラクゼーションと筋力強化運動をご紹介しています。
膝のリラクゼーションの手順は、以下のとおりです。
膝蓋骨(しつがいこつ)と呼ばれる「膝のおさら」の動かし方を中心に行います。
介護で支えるときに酷使しがちな、膝下前面外側の筋肉もゆるませます。
膝うらの筋肉や太ももの後ろの筋肉の柔軟性が失われると。、膝が伸びにくくなります。
押さえると痛みのある場合は、ていねいにゆっくりほぐします。
つづいて、筋力強化運動の手順は以下のとおりです。
つま先を自分の体のほうに引き寄せることで、大腿四頭筋をより効果的に強化できます。
踏み台昇降の踏み台を使わないバージョンです。
前に踏み出すのではなく、後ろに踏みだすのがポイントになります。
同時に腕を大きくふると、全身の血流改善につながります。
運動したあとじっくり筋肉をストレッチすることで、疲労感を軽減し筋肉痛を予防することができます。
このページをブックマークしておいて、ときどき動画を見ながら一緒にやってみてくださいね!
膝のセルフケアで期待できる効果
膝のリラクゼーションと筋力強化運動で、期待できる効果は以下のとおりです。
- 太もも・膝下の筋肉の柔軟性向上
- 膝蓋骨の動きを改善
- 膝を伸ばしきる筋力を獲得
- 太もも後面の筋力向上
ひとつずつご解説してまいります。
セルフケアで太もも・膝下の筋肉と軟部組織の柔軟性向上
太ももやふくらはぎには筋肉に加え、軟部組織が存在します。
軟部組織とは骨や軟骨以外の、関節包(かんせつほう)・靭帯(じんたい)・筋膜・脂肪組織のことです。
特に関節包・靭帯・筋膜の柔軟性が低下すると関節の動きが悪くなります。
関節の動きが悪くなっているのに無理やり動かしていると、膝の痛みにつながることがあります。
ぜひ筋肉や軟部組織の柔軟性を向上させて、膝の痛みを予防してまいりましょう。
セルフケアで膝蓋骨の動きを改善
あなたはこれまで、ご自分の膝蓋骨を意識して動かしてみたことがおありでしたか?
膝の「はまぐり」はすぐに見つけられたでしょうか?(笑)
膝蓋骨は、膝の曲げ伸ばしとともに移動します。
スムーズに膝蓋骨が移動することで、痛みなく大きな筋力を発揮できるようにするのが役目です。
もし膝蓋骨が膝の曲げ伸ばしに伴ってうまく移動しなければ、十分な筋力を発揮することができなくなります。
筋力がうまく発揮できないことで、痛みにつながるケースもあります。
膝のトラブルを回避するため、しっかり膝蓋骨が動くように維持・改善を目指していきましょう。
セルフケアで膝を最後まで伸ばしきる筋力を獲得
膝の痛みで悩まされている方の多くは、膝を伸ばしきる筋力が低下しています。
筋力が落ちて、膝をしっかり伸ばしきることができません。
結果として中途半端な伸ばし角度で、体重や介助者の重みを支えることになり、さらに痛みが強くなることもあります。
膝を伸ばしきる力をつけると、膝の動きが安定します。
この筋力がつくだけで、軽い膝の痛みは改善する場合もありますので、膝伸ばし運動をぜひお試しください。
セルフケアで太もも後面の筋力向上
後ろ歩きをする機会は、生活の中でなかなかないと思われませんか?
後ろへの足ぶみをすることで、太もものうらの筋肉を鍛えることができます。
太もものうらの筋肉は、膝のコントロールの役目をするので大切です。
太もものうらの筋肉の柔軟性を向上させると、スムーズに足を踏み出せます。
逆に太もものうらの筋肉の柔軟性が低下していると、膝を伸ばすタイミングでブレーキが掛かることになり、関節の動きが悪くなるんです。
後ろ向きに足ぶみをして、太ももうらの筋肉の血流を良くし、柔軟に使える筋肉に育てましょう。
まとめ:簡単セルフケア③膝のメンテナンス
この記事では動画を見ながら一緒にできる、膝まわりのメンテナンスの方法についてご紹介してまいりました。
膝のメンテナンスで期待できる効果は、以下のとおりです。
- 太もも・膝下の筋肉の柔軟性向上
- 膝蓋骨の動きを改善
- 膝を伸ばしきる筋力を獲得
- 太もも後面の筋力向上
膝のセルフメンテナンスで、あなたの膝の痛みが軽減できれば幸いです。
痛みによっては整形外科の受診が必要な場合もありますので、専門医にご相談ください。
この記事の情報が、少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
セルフメンテナンスについて、こちらの記事もご参照ください。
足先のリラクゼーションについてはこちら。
足先の筋力強化についてはこちら。