親の介護「つらい」「やめたい」と思うとき自己嫌悪感に負けないで!

憂いな表情の女性

親の介護をしていると、いつも何かに追われているような気持ちになることってありませんか?

介護者は起きてる時間は何かと気ぜわしくて、寝ているときにもトイレの介助に起こされたりします。

24時間フル稼働で介護をしているのですから、文字通り介護に追われてしまいますよね。

自分の時間が取れない上に身体はクタクタ、精神的にヘロヘロなのに経済的な不安もあると「つらい」「やめたい」「もう限界」と感じるのは当然です。

それは裏を返せば、あなたが責任感が強く、まじめで親切だからだと思います。

「つらい」「やめたい」と思うまでがんばれてしまうのは、あなたがとても親孝行な方だからなんです。

この記事では親の介護をしている場合に抱く感情のとらえ方、「つらい」「苦しい」「やめたい」と思う5つの理由、介護によって湧いてくる感情とのおすすめのつきあい方6つをご紹介します。

ぜひ最後までご覧ください。

まず、親の介護について「つらい」「やめたい」と思うとき、自己嫌悪を感じる必要がないのはなぜかご説明します。

目次

親の介護を「つらい」「苦しい」「やめたい」と思うのは悪いことじゃない!

多くの家庭では、わたしたちの親や祖父母の時代とは違うライフスタイルに変化しつつあります。

あなたの周りでも、おじいちゃん・おばあちゃんから孫まで複数の世帯が同居している家庭よりも、家族だけの一世帯で暮らしている家庭のほうが多いのではないでしょうか?

成長した子どもたちが実家を離れて大学に通ったり、卒業後も都市部で就職するケースも増えています。

核家族化が進むと、親の介護の負担が誰かに集中しがちです。親の介護を一手に引き受けざるを得ないひとりっ子もいます。

あなたが「つらい」「苦しい」「やめたい」と感じるのは、親の介護を投げ出さずがんばっているからです。

もしあなたが親の介護について「つらい」「苦しい」「やめたい」と感じてしまうことで、自己嫌悪感や罪悪感を抱いているなら、その重くて持ちにくい荷物をおろす助けになれたらと思います。

はじめに親の介護について「つらい」「苦しい」「やめたい」と思う理由5つをとり上げます。

それから「つらい」「苦しい」「やめたい」と思ったときにおすすめの方法6つをご紹介します。

親の介護について「つらい」「苦しい」「やめたい」と思う理由5つ

親の介護について「つらい」「苦しい」「やめたい」と思う5つの理由は以下のとおりです。

介護がつらくなる5つの理由は…
  1. 自分の親の衰えという現実が介護をつらくする
  2. 親の介護がいつまで続くかわからず不安で苦しくなる
  3. 親の身体的介護が苦痛でやめたいと感じる
  4. 親の認知機能の衰えによる介護が苦しくなる
  5. 親を介護しても誰にも感謝されなくてつらくなる

ひとつづつご解説いたします。

①自分の親の衰えという現実が介護をつらくする

遠くを見つめる高齢のトラ

子どもにとって、親の元気だったころの印象は強いものです。

その親が徐々に衰えていく老化を目の当たりにすると、記憶と現実のギャップを受け入れられず、つらい気持ちになります。

子育てであれば子どもが成長して、できることが増えていくのを見守る喜びがあります。

介護は残念ながら真逆です。

これまで自分にあれこれ気遣いや世話をしてくれていた親が、ひとつひとつできないことが増えていくのを見守らなくてはなりません。

②親の介護がいつまで続くかわからず不安で苦しくなる

山道。もやがかかって先が見えない

介護者は親の介護に時間・体力・精神力を奪われます。

慢性的な睡眠不足に悩まされると、冷静に判断することができません。

自分の体調不良と親の不調が重なると限界だと感じる場合もあります。

親が長生きしてくれるのはうれしいことですが、介護の終わりがみえないと不安で苦しく、複雑な気持ちになるのは当然です。

③親の身体的介護が苦痛でやめたいと感じる

男性がトイレに失敗し脱ごうとしている。

朝起きたら夜間の失禁の片付けで一日が始まり、朝食をつくり、顔を拭いて、髪の毛整えて、着替えを手伝って…

午前中ですでにくたくたになってしまうケースもあります。

家事をしていてもトイレだなんだと呼び出されると、自分の用事はいつまでたっても終わりません。

ちなみに、わたしは義母のトイレ介助が苦手でした。

わたしと夫は結婚してすぐ夫の実家の近くに引っ越しました。

夫の兄弟姉妹が同居していたので、さほど頻回にわたしが義母の介助することはなかったのですが、身体的介護の中でもトイレ介助が苦手でした。

理学療法士なので介助のしかたはわかるし、できないところだけ手伝えばいいのはわかるんです。

でも、まだ付き合いの浅い嫁に介助されることを義母はどう感じるだろうか。

同性だけどつい最近まで知りもしなかった相手にお尻を拭かれるのと、異性でも信頼している息子にお尻を拭かれるのは、どっちが恥ずかしくないだろうか…。

そんなことを考えて義母がトイレに立とうとしたとき、積極的に助けてあげることができませんでした。

わたしの話はさておいて、

トイレ介助・おしめ交換が苦手、お風呂介助が苦手…などなど、苦手な分野が苦痛になって介護をやめたいと感じるのも無理はありません。

親の認知機能の衰えによる介護が苦しくなる

高齢の女性 表情の乏しい認知症の症状。

親の認知機能が低下してくると、同じことを何度も聞かれます。

コミュニケーションが取りにくくなって理解力が低下すると、お互いにストレスを感じるものです。

物が盗られたという妄想の犯人にされれば、「こんなにお世話してるのに」といらだちや絶望感を感じます。

散歩に出ていつもなら帰ってくる時間に帰ってこなくて、警察に相談しに行ったりすることもあるかもしれません。

本人は「帰り道を一本間違えたら、知らないところに行っちゃった」っと、ケロッとしています。

動き回れなくても、ティッシュなどを口に入れてしまう「異食」など、危険を理解する能力の低下があると目が離せません。

認知機能が衰えていく親の介護というのは、介護者にとって大きなストレスです。

以前の親なら、「そんな言い方しないで」「よけいなことしないで」って、

なんの遠慮もなく文句が言えたのに、親がだんだん変わっていく現実を受け止めるのは簡単なことではありません。

親を介護しても誰にも感謝されなくてつらくなる

家に背を向ける男女。人任せ。

介護を受けている側が「ありがとう」って言ってくれれば、介護を続ける原動力になります。

反対に、本人が介護してもらうことに慣れ、”手伝ってもらってあたり前”と考えるようになると問題です。

介護者は自分が使っている時間・労力が評価されないので、むなしくなり介護に限界を感じるかもしれません。

親の介護を分担するにあたって、自分がキーパーソンとして他の兄弟姉妹より負担が大きいにも変わらず、感謝されないというのもつらいものです。

どうして自分ばっかり…と思うのは自然な気持ちです。

たまにしかのぞきに来ない親戚に「優しくしてあげてね」なんて言われると、

その前に一言お礼言ってくれたっていいじゃないと思います。

その親戚が親の兄弟姉妹であれば、その人にも扶養義務があるんです。

なのに”子どもが介護して当然”という雰囲気を出されるとモヤモヤが、もう止まりません…苦笑い

ここまで、親の介護について「つらい」「苦しい」「やめたい」と思う5つの理由について考えてきました。

つらくなったり苦しく感じたりする理由は人それぞれです。

ぜひ忘れないでいただきたいのは、親の介護に対してネガティブな感情を抱いたとしても、あなたが自己嫌悪を感じる必要は一切ないということです。

あなたは悪くありません。

むしろりっぱです。

つづいて「つらい」「苦しい」「やめたい」という気持ちに対処する、おすすめの方法6つをご紹介いたします。

「つらい」「苦しい」「やめたい」と思ったときにおすすめの方法6つ

親の介護をしていて、湧いてくる感情のやり場に困ることがあります。

そんなときにぜひ役立てていただきたい、6つの方法をご紹介いたします。

  • 介護を「つらい」「苦しい」「やめたい」と感じる自分を受けとめる
  • 介護に対する思考パターンを変えてつらい気持ちをコントロールする
  • 親との関わり方を見直し介護のつらさを軽減する
  • 介護に時間を取られるからこそ自分のセルフケアをおこたらない
  • 親の介護に関する悩みを相談する
  • 親の介護に関して情報収集することで不安・苦しさを和らげる

介護を「つらい」「苦しい」「やめたい」と感じる自分を受けとめる

鏡に映る自分を見つめ、考える人

親の介護をしていて、「つらい」「苦しい」「やめたい」と感じるのは悪いことではありません。

ネガティブな感情を抱いた自分を責めるのではなく、「つらい」と感じた自分を受け入れてあげてください。

以下に、親の介護をしていて感じる気持ちを並べていきます。

上手に感情に対処されている場合は、遠慮なく流し読みしてくださいませ(笑)

わたしが自分のネガティブな気持ちを抱えきれないと思ったときに、こっそりひとりでやっている方法です。

手のひらで腕を包み込む女性

上の写真のように自分の腕を手のひらで包み込むように、指を広げて覆います。

指先の力は抜いて優しく、でも腕がしっかり包まれている感覚に意識を集中するのがおすすめです。

以下の文章を、主語は「わたし」「ボク」「おれ」「わい」「拙者」など自分にピッタリのものに言い換えて読み上げてください。

小さくてもいいので、声に出して音読してみてください

  • わたしはつらい
  • わたしは苦しい
  • わたしはやめたい
  • わたしはイライラする
  • わたしはうんざりする
  • わたしはしんどい
  • わたしはもう無理
  • わたしは限界
  • わたしはゆううつ
  • わたしは疲れた
  • わたしは逃げたい

自分の声を耳で聞いて、

”自分はこんなふうに感じたんだな”

”こんな気持ちになるまでがんばったんだな”

と、ありのままの自分を、まずは自分で受け止めて、認めてあげてください。

腕が優しく包み込まれている気持ち良い感覚を感じながら、「わたしはわたしのままでいい」、そう自分に言い聞かせます。

肌から通して伝わる心地よい感覚を脳にインプットして、ネガティブな感情からくる自己嫌悪感を払拭するイメージです。

ほっとひといき、トイレにはいったときなんかに腕を包み込んだり、自分で自分をハグしながら自分を肯定するというこの方法、介護に限らず自分の感情に対処するのに役立っています。

※感覚には個人差があります。あまりしっくりこなかった場合は次の方法をお試しください。

介護に対する思考パターンを変えてつらい気持ちをコントロールする

手の上に浮かぶ脳の絵。思考をコントロールする。

次におすすめするのは、思考パターンを変えてつらい気持ちをコントロールする方法です。

STEP
親の介護ってつらいと感じる場面を想像する

例えば、親が寝ているあいだに失禁して、毎朝着替えや洗濯に追われイライラするとします。

STEP
その場面で変えられるもの・変えられないものを分類する
変えられないもの
  • 親が失禁してしまうこと
  • 失禁量が多いこと
変えられるもの
  • おしめのつけ方
  • 防水シーツやおしりの下に吸水マットを敷く
  • イライラする自分の気持ち
STEP
変えられないものは割り切ってあきらめる

飲んでいる薬の影響や、体の動きに制限があるなどの理由で間に合わず失敗してしまうのは致し方のないことです。

排泄される量も調節が効くものではありません。

こうした、どうしようもないことは変えようがないので、割り切ってあきらめることが大切です。

変えられるものに目を向けます。

STEP
変えられるものを工夫する

ひとつずつ考えてみましょう

  • おしめのつけ方

これは看護師・介護士にたずねるのが近道です。訪問看護に来てくれている看護師やデイサービスに通っているなら職員に相談することをおすすめします。

サイズが合っているか、漏れにくくなるおしめのつけ方のコツを聞いてみてください。

親におしめのつけ方を教えるのは、ちょっとハードルが高いかもしれません。

介護士などの専門家にお願いして、まずは本人に指南してもらいます。

その時自分でおしめをうまくつけられないということであれば、介護者がコツを習っておしめをつけると毎朝の仕事量の軽減につながるかもしれません。

  • 防水シーツや吸水マットを活用

すでにお使いかもしれませんが、介護用品を活用して清潔なベッド環境の維持を心がけます。

  • イライラする自分の気持ち

毎朝のはじまりが、お下の介助でげんなりするのは無理もないことです。

気候のいい時期は部屋の空気を入れ替えて、自分のイライラする気持ちも入れ替えます。

朝から大仕事を済ませた自分をしっかりねぎらってあげてください。

美味しいコーヒーやお気に入りの紅茶などのアイテムをおすすめします。

意識的に細切れにリフレッシュできると理想的です。

このように介護の場面ごとに、変えられるもの・変えられないものを分析すると新しい思考パターンを身につけることができます。

物事を分けて捉えることで、ひとつひとつの問題が的確に見えるのです。

変えられないものについては、悩まず割り切りましょう。

変えられる部分を工夫するよう心がけると、自分で問題をコントロールできるという自信になります。

介護に対する思考パターンを変える方法、よかったらお試しください。

親との関わり方を見直し介護のつらさを軽減する

指を組んで話に応じる高齢女性。

介護が始まった直後はわからないことが多く、ひたすらがんばる生活になりがちです。

親の介護をしながらの生活がつかめてきたら、改めて親と介護について話し合うことをおすすめします。

話し合いのテーマは、お互いにとって程よい距離感です。

介護をするあなたには、介護から離れる時間を確保する必要があります。

介護を続けるために、親にデイケアやデイサービスの利用を検討してもらうのです。

介護度が高ければ、ショートステイの利用や老人保健施設の短期入所を検討します。

親は遠慮のいらない子どもたちに介護を任せたいと希望するかもしれません。

でもあなたにはあなたの生活があります

たとえ同居していても、自分の時間を確保することは必要です。

介護するあなたの都合を、介護を受ける親に理解してもらうことは、介護を続けやすくするのに役立ちます。

ときおり親との関わり方を見直して、必要なサービスを導入すると介護のつらさを軽減するのに役立ちます。

介護の限界ギリギリまで粘らず、ちょっとしんどいですぐらいでケアマネージャーにご相談ください。

距離を保ちながら親の安全を確認する方法として、介護アイテムを上手く活用することもおすすめします。

見守りカメラなども提供されていますので、よかったらチェックしてみてください。

介護に時間を取られるからこそ自分のセルフケアをおこたらない

エステでリラックスし、疲れを癒やす女性

あなたは介護が始まってからも、毎年健康診断を受けておられますか?

体調が優れなくても介護があるからと、自分の健康管理が後回しになるケースがあります。

でも介護でがんばっているからこそ、ご自身の心身の健康を人一倍大切にしていただきたいのです。

こころおきなく話せる友達に弱音を吐いたり、泣ける動画見て思いっきり号泣するとスッキリします。

気持ちをため込んだり抑え込んでいることに気付いたら、時間をつくって介護から離れるのがおすすめです。

メンタルの調子が良くないときは、体調の良くないときと同じようにしっかり休養を取ります。

美味しいものを食べたり、散歩にでかけたり、気晴らしになる趣味を探すのも良い方法です。

心と身体の両方の健康に気をつけ、自分をいたわってください。

親の介護に関する悩みを相談する

スマートフォンで調べ物をする男性

介護の悩みについて、ケアマネージャーやかかりつけ医に相談できます。

市町村の地域包括センターも相談可能です。

他にも相談できる公的なものがありますので、ご紹介いたします。

0570-064-556

相談可能日:月曜日~金曜日
相談可能時間:午前9時~ 夜間は18時30分~22時30分(22時まで受付)

各都道府県・政令指定都市が実施している「心の健康電話相談」で、全国どこからでも上記の電話番号に電話すれば、電話をかけた所在地の公的な相談機関に接続されます。

0120-279-338

岩手県、宮城県、福島県からおかけになる場合

0120-279-226

電話・FAX・チャット・SNSによる相談にも対応しておられるそうなので、上記リンクからホームページにアクセスしてみてください。生活上の困りごとの相談にのってもらえます。

0120-294-456  携帯電話・スマートフォンからは、050-5358-6578

相談可能時間:土・日・祝日を除く毎日、午前10:00~午後3:00

研修を受けた介護経験者の方が、相談を聞いてくださいます。

0800-100-2707

相談可能時間:月曜日~土曜日(年末年始・祝日除く)10:00~15:00

社会福祉法人仁至会 認知症介護研究・研修大府センターの方が対応してくださいます。若年性認知症の電話無料相談です。

身近な人以外にも相談できる場所があることを、頭の片すみに置いておいてくださればうれしいです。

親の介護に関して情報収集することで不安・苦しさを和らげる

本の上に腰掛けた男性のイラスト。情報収集をしている。

人はわからないことに不安を感じます。

例えば、こんなふうに考えて不安に思うことがありませんか?

  • 介護がいつまで続くかわからない
  • まひがどこまで良くなるかわからない
  • どんなふうに認知症が進むかわからない
  • 経済的負担がどれぐらいかわからない

これからどうなるかわからないときに、人は不安を感じます。

終わりが見えないので、苦しくなるのです。

不安や苦しさを軽減するために、わからないことを調べることが役に立ちます。

病気について理解することが、不安や苦しさを軽減するのにどのように役立つか考えてみましょう。

どんな経過をたどる病気かを知ると、この先に親の状態がどうなるかイメージが湧きます。

イメージがあれば、今後自分に何が求められるか想定しやすいと思われませんか?

親の状態がどうなっていくか、何をする必要があるか分かれば、状況に合わせて対応できます。

何よりも心の準備ができるという意味で、病気について調べることは大切です。

あなたの抱えている不安や苦しさは漠然としていませんか?

「なんで自分は不安なんだろう」

「なんで自分は苦しいんだろう」

自分の気持ちを分析すると、「あ、これがわからないから不安なんだな」というより具体的な理由が見つかります。

「いつまで介護が続くかわからない」

「経済的負担がどれくらいかわからない」

この点に関しては、介護施設、特に有料のホームについての情報収集をおすすめします。

なぜかというと、本当に介護の限界までいってから施設を探し始めると、十分な時間が取れません。

とりあえず受け入れてくれる施設へ入所となると、高額な施設しか選択肢がないこともあります。

せっかく入れる施設が見つかっても、終身までみてもらえる施設でなければ、ゆくゆく施設を変わることになり新たな初期費用が必要です。

施設選びは大切なので、ぜひ見学に行って色々自分の目で観察していただきたいと思います。

シニアのあんしん相談室
シニアのあんしん相談室 老人ホーム案内

施設についての情報を知ることは、親を施設に入れるつもりのない方にもおすすめです。

最後まで介護するつもりでいても、自分の体調が大変になったり家族や仕事の状況が変わり、計画通りにいかないこともあるからです。

わたしの義父は進行性疾患を持っています。

3年ほど前は要支援2でしたが、現在は要介護2です。

要支援2の通知をもらって、すぐ施設の資料請求をしました。

義父は夫の兄弟姉妹と同居しています。介護に関しての家族の話し合いは本当に難しいものです。

同居している実子たちは父親を施設に入れることになったら、負担してくれと主張しています。

もうひとつ想定していることは、同居している子どもたちに介護の限界がきて、わたしたち夫婦が介護を請け負う可能性です。

同居は難しいので、わたしたちが介護することになったら近隣の施設で生活してもらうことにしています。

この状況でやっぱり心配なのは、施設を利用することになった場合の費用です。

それで、義家族が住んでいる地域の施設と、わたしたち夫婦が住んでいる地域の施設の資料を集めました。

同じ系列の施設でも都道府県ごとに値段のばらつきがあることがわかり、相場を知ることもできました。

わたしが資料請求したのは3年前です。義父はなんとか今も自宅での生活を続けることができています。

でも、あのとき、自分の地域の入居施設の情報を集めておいて良かったなと思います。

早めに情報収集をするメリットは

  • 施設が提供しているサービスを比較することができる
  • その中から見学に行ってもいいなと思える施設を絞り込むことが可能
  • 有料のホームの種類・費用・受けられるサービスについて知ると、経済面で不安を軽減できる
  • 事前に親も一緒に施設見学に行って選んだ施設であれば、介護の限界がきて入居しても心配を減らせる

いいことだらけです(笑)

介護の限界がきて大急ぎで施設を探すことを考えると、断然早めに動いておくほうが後悔のない決定をしやすくなります。

まとめ:親の介護「つらい」「やめたい」と思うとき自己嫌悪感に負けないで!

この記事では親の介護について「つらい」「苦しい」「やめたい」と思う5つの理由について考えました。

介護がつらくなる5つの理由
  1. 自分の親の衰えという現実が介護をつらくする
  2. 親の介護がいつまで続くかわからず不安で苦しくなる
  3. 親の身体的介護が苦痛でやめたいと感じる
  4. 親の認知機能の衰えによる介護が苦しくなる
  5. 親を介護しても誰にも感謝されなくてつらくなる

「つらい」「苦しい」「やめたい」と思ったときにおすすめの方法6つについてもおさらいしておきます。

  • 介護を「つらい」「苦しい」「やめたい」と感じる自分を受けとめる
  • 介護に対する思考パターンを変えてつらい気持ちをコントロールする
  • 親との関わり方を見直し介護のつらさを軽減する
  • 介護に時間を取られるからこそ自分のセルフケアをおこたらない
  • 親の介護に関する悩みを相談する
  • 親の介護に関して情報収集することで不安・苦しさを和らげる

親の介護は自分の思うようにいかないことが多いものです。

病気が原因で介護の負担が大きい場合は、どうしようもないこともあります。

「つらい」「苦しい」「やめたい」と思っても、あなたが自己嫌悪を感じる必要はありません

そんな気持ちに負けず、介護をがんばっている自分をしっかり評価して認めてあげてください。

介護に関しては、持っている情報が多いほどメリットが大きくなります。

逆に知らなければ受けられる無料のサポートを逃してしまうのです。

PT水瀬の介護お役立ちBlogを通して、あなたの助けになる情報をこれからも発信していきますので、ぜひご活用ください。

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介護者のセルフケアについては、以下の記事をご参照ください。

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