気温が急に上がると、高齢者だけでなくわたしたちも体調をくずすことがあります。
熱中症の症状は、頭痛・吐き気・筋肉のひきつけ・寝起きの倦怠感などです。
もちろん症状が強ければ受診をしていただくことをおすすめします。
水分摂取の大切さはわかっていても、なかなか家族が思うようにお茶を飲んでくれないということはありませんか?
そんなときにおすすめの豆乳抹茶プリンをご紹介いたします。
簡単にすぐできて、飲み込み機能の低下した方でも召し上がりやすいデザートです。
実は豆乳・抹茶に含まれる栄養は、親御さんにも介護者のあなたにも必須だということをご存知でしょうか?
アガー・ゼラチン・寒天の特徴や、アガーが嚥下食におすすめな理由についてもご解説させていただきました。
カフェインの苦手な方にはこちらがおすすめです。
豆乳抹茶プリンのつくり方
さっそく、作っていきましょう。
道具は洗い物少なめの6種類
まず道具をそろえておくと、スムーズに作り進められます。
- 1000mlほどの耐熱コンテナー
- 計量カップ
- 鍋
- スプーン(2本あると便利)
- あればミルクフォーマー
- はかり
写真にはかりを入れるのを忘れてしまいました。
スプーンは2本あると便利です。
材料は抹茶・豆乳・さとう・アガーと水
材料はこちらです。上から必要になる順で並べています。
- 抹茶 カレースプーン山盛り1杯
- 湯 約90ml
- さとう 70g
- アガー 12g
- 豆乳 450ml
- 水 200ml
豆乳抹茶プリンを作る手順
ざっくり先に手順をご紹介します。
- 抹茶をカレースプーンに軽く山盛り1杯、計量カップに入れる
- 抹茶を入れた計量カップに100mlの目盛りまでお湯を入れる
- ミルクフォーマーで撹拌し、濃茶をつくる
- 鍋をはかりの上におき、さとう70gを入れる
- さとうの上にアガーを付属スプーンで3杯(12g)加え、よくかき混ぜる
- コンテナーに豆乳450mlをいれる
- コンテナーに濃茶を投入
- 鍋に200mlの水を入れ、よく混ぜる(まだ火はつけない)
- コンテナーをレンジで加熱する(600wで2分)
- 鍋を中火で加熱しながら、よく混ぜる
- 鍋を中火で加熱しながら、よく混ぜる
- 豆乳抹茶をすべて入れ、沸騰する手前で火をとめる
- 鍋の中身を先ほどのコンテナーに移して、できあがり
たくさん工程があるように見えますが、順番に混ぜるだけでできますのでご安心を。
抹茶がお好きな方はこれぐらいがおすすめ。風味程度でよければ、少なくてもOK!
先ほど入れた抹茶の上にお湯を注ぎます。
100mlの目盛りをめやすに、多少のズレは気にしなくて大丈夫です。
ミルクフォーマーがなければ、マドラーや小さめの泡だて器で混ぜます。
甘さはお好みで、調整してください。
さとうとアガーをよく混ぜておくと、分離しにくくなります。
ジップロックのコンテナーは目盛りがついているので、目盛りを目安に入れると楽です。
もしこのときだまが残っていれば、つぶして混ぜれば大丈夫です。
豆乳と濃茶をよく混ぜます。
先ほど濃茶を作った計量カップを使いまわしているので緑色になっています。
とろみが出るまでよく混ぜるのがポイントです。
熱々まで加熱しなくて大丈夫です。
鍋に入れたときにかたまるのを防ぐため、豆乳抹茶の温度を上げています。
コンテナーをレンジに入れたら、2分間鍋をしっかり混ぜ続けます。
一度に大量に入れると、温度が下がったところがだまになるので、少し入れて混ぜてを繰り返すのがポイントです。
沸騰させると豆乳が分離するので、よく混ざって泡立ってきたら火をとめます。
気になる場合は、上の泡をスプーンですくってください。
粗熱をとって、冷蔵庫で冷やしたら完成です。
豆乳抹茶プリンのおすすめポイント
水分摂取がなかなか進まない場合に、甘みのあるプリンはツルンとのどごしがいいのでおすすめです。
豆乳で植物性たんぱく質・イソフラボンを摂取
豆乳は大豆をすりつぶして絞ったものなので、大豆タンパク質が豊富に含まれています。
年齢を重ねると、食が細くなりがちです。
受診したときに「タンパク質をもっと摂って」と言われることもあります。
豆乳は手軽にタンパク質を摂取することができるのでおすすめです。
総コレステロール値が高い場合、牛乳の代わりに豆乳を利用するとコレステロールの摂取をおさえられます。
豆乳抹茶プリンは親御さんだけでなく、介護世代の女性にも召し上がっていただきたいデザートです。
豆乳に含まれるイソフラボンとは、ポリフェノールの一種で、女性ホルモンとよく似た働きをします。
イソフラボンには女性ホルモンの減少による更年期障害の症状を軽減し、骨粗しょう症を抑える働きが期待されています。
なんだか不調の身体を引きずりつつ介護をされている方、更年期障害によるしんどさをこらえて昼夜お世話をされている方におすすめです。
抹茶に含まれる栄養の働き
抹茶にはカテキン・テアニン・ビタミンCなどが含まれています。
抹茶を摂ることで、以下のような働きが期待できます。
- カテキンが体脂肪を効率よく燃焼させる
- カテキンの活性酸素除去作用により、肌のシミ・シワ・たるみを軽減
- テアニンは気分を和らげ、リラックスさせる
- 適量のカフェインは大脳の働きを活性化させる
- ビタミンCはカテキンとともにメラニン色素を抑制するのでシミ対策に
- フッ素化合物が口臭の軽減に働く
ふだんから抹茶を飲む習慣を持つのも健康に良い方法です。
アガー・ゼラチン・寒天の違いとは?嚥下食に向いているのは?
飲み込みのどの段階で、誤嚥の危険があるかは人それぞれです。
一概には言えませんが、アガー・ゼラチン・寒天のうち、一番嚥下食に向いているのはアガーです。
ゼラチン・寒天・アガーは、液体を固めるために使われます。
それぞれの特徴は以下のとおりです。
アガーはゼラチンと寒天の良いとこ取り
アガーは30~40℃で固まります。
海藻などの原料でできている植物性食品です。
人肌の温度で固まるため、介護の現場でムース食にも使われることがあります。
嚥下障害のある方には、口の中で溶けて水分が出ることが少ないため誤嚥の防止に有効です。
ゼラチン・寒天と比べて透明度が高いので、きれいな水ゼリーを作ることもできます。
ゼラチンはツルむち食感が魅力
ゼラチンは牛や豚のコラーゲンから作られていて、動物性食品に含まれます。
ゼラチンの特徴は口溶けの良さと弾力性です。
ゼラチンは20℃以下で固まり、25℃以上では溶けやすくなります。
とろみなしの液体で誤嚥する場合は、ゼラチンで作ったゼリーには注意が必要です。
寒天は固まりやすく失敗しにくい
寒天は40~50℃で固まります。
アガー・ゼラチンに比べ、高い温度で固まるため失敗しにくいのが特徴です。
テングサなどの海藻から作られており、水溶性の食物繊維を多く含みます。
口の中で噛むとホロホロ崩れるのが寒天の食感です。
舌の動きが低下している場合には寒天よりアガーで固めたプリン・ゼリーがおすすめです。
ここまでアガー・ゼラチン・寒天の特徴についてご解説してまいりました。
誤嚥の危険性が高い場合には、アガーがおすすめです。
まとめ:【熱中症対策】簡単おすすめレシピ|アガーを使った豆乳抹茶プリン
この記事では豆乳抹茶プリンのつくり方をご紹介しました。
豆乳・抹茶には体に必要な栄養素が豊富に含まれています。
アガー・ゼラチン・寒天の特徴や、アガーが嚥下食におすすめな理由についてもご解説させていただきました。
熱中症対策にぜひ豆乳抹茶プリン、お試しください。
ミルクフォーマーはダイソーやセリアなどで販売されています。
抹茶を茶せんで点てて淹れられる方には、邪道だと怒られてしまうかもしれません(笑)
お抹茶を手軽に淹れたい方、抹茶ラテを楽しみたい方にはミルクフォーマーおすすめです。
コンテナーはジップロックの「正方形1100ml」のものを使用しています。
常備菜を大量に作ったときにも大活躍するコンテナーです。
お皿に移してラップをかけたおかずは、何が入っているのか見えないので食べ忘れてしまうことがありました。
このコンテナーをそろえてからは、中身が見えるのでせっかくのおかずをムダにすることがありません。
なかなか便利です。
食材の以下の2点は、楽天で買いました。
イナアガーは「かんてんぱぱ」の製品なので、扱いやすいです。
計量スプーンが入っているので、ふだんははかりは使っていません。
しっかり混ぜることを意識しているので、固まらないという失敗は今のところないので助かっています。
丸又園さんの抹茶はお買い得でおすすめだったのですが、今は売り切れてしまっています。
こちらの抹茶の前に愛用していた抹茶が、コスパと味のバランスが良かったです。
飲んでもお菓子作りにも美味しかったのでご紹介しておきます。楽天市場で販売されています。
豆乳ココアプリンもコクがあって美味しいです。